遅ればせながら、NHKオンデマンドにて「あまちゃん」を鑑賞してます。

放映時は、時々見てはいたものの話の途中で出社とか、数日見ないままとか、
そして録画して見るほどの意欲もなかったので、
リアルタイムでの時流乗りはできなかったわけですね。

そして今頃、昼休み時間にiPadを使って「あまちゃん」を最初からじっくり見直してるというわけなんですが、

リアルタイム放映当時もいろいろ、ネタてんこ盛りなクドカンの脚本らしく、
ツイッターのタイムライン上にもフォロワーさんの呟きやらリツイートされたものやらが来るわ来るわ。
飛び飛びでしか見てない私は、「へぇ~、そうなの?」程度で客観視できていたわけですが、
もし毎日きちんと見ていたらこの怒濤のような流れに巻き込まれていたんだろうなぁ。
そして今頃“あまロス”状態になっていたかもしれませんねぇ。

で、やっと25回を過ぎたあたりまで見終わった。
アキが潜水課の先輩に一目ボレするところまでは見た。
その前か前々回。
9月の終わりの“本気獲り”が終わって、安部ちゃんが海女を引退し宇都宮へ行くときの話。
駅のホームで、安部ちゃんが春子に「あんたのこと嫌いだった」って言うあのシーンで、
職場で見ていながらも涙してしまいましたわよ。
同じところで涙ぐんだ方、多いんじゃないかー? そちらさんは大丈夫だった?

「あまちゃん」、脇を固めるキャストが堅牢で、そのことはもちろん話題でしたけども、
前半の前半は片桐はいりさんに尽きるな、私は。
フレームにただ入っているだけの時にも“そこにいる”存在感を醸し出し、
台詞があれば、妙に自分を過小評価する安部ちゃんになり、
おそらくこれが唯一の見せ場であろうホームのシーンでは、がぁっと場をさらっていく。

正直この「あまちゃん」というドラマは、台詞がけっこう陳腐というかベタ。
展開がほとんどマンガだものねぇ。
下手くそな役者が陳腐な台詞を言ったら、とても見られたモンじゃないでしょ。
そうなってないってことは、台詞を操ってる役者さんがしっかりしてるって事なんだよね。
ベタな台詞すら自然に視聴者に流し込み、感情移入させる演技力の凄さよ!
モニターの前にいる者の気持ちをぐいぐいと安部ちゃんの周りにいる人のところまで、
わずかな時間と台詞の間で引き込んでいく片桐はいりという女優の凄さよ!
そして、ぐーっと引きつけた後、すぱっと力を抜き、
安部ちゃんのキャラクターもろとも視聴者の前から消えていく潔さ。

北鉄に乗って、トンネルの手前で「頭、引っ込めろ」と注意されるオチまでつけて、
東北編の安部ちゃんは去っていったのでありました。



安部ちゃんの乗った電車を見送る春子の、いかにもヤンキーあがりらしい仁王立ち姿も良かったよね(笑)



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